研究の最先端からのメッセージ、学長・研究科長・学長からのメッセージ、研究者・技術者からのメッセージをお届けします。

■東京大学大学院工学系前研究科長 松本洋一郎氏

松本洋一郎氏
 現在、私たちの周りには課題が山積みになっています。本学の工学系研究科では、基礎的な研究から応用まで幅広い学問を扱って、これらの解決を目指しています。既成の「工学の枠組み」を取り払い、新しい領域の開拓をすること。または細分化された学問を融合すること。複雑化した課題を、学問・研究を通じて解決して社会に還元する高い志を持った方々をお待ちしております。

 修士課程への入学は、年齢による制限はありません。また、博士後期課程には社会人特別選択の募集もあります。これまでの人生経験を、大学という場を通じて人類に貢献する高い意識をお持ちの方々を歓迎します。

13:43:23, 01/23/08
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■熊本大学・工学部−工学部長 谷口 功氏

谷口 功氏
明治30年(1897年)第五高等学校工学部として設立され、110年余の歴史の中で、3万5千人を超える卒業生が社会の各分野で活躍しています。世界各国の70ほどの教育研究機関との交流協定を持つ国際的な教育研究拠点でもあります。大学のHPおよび工学部のHPにそ の詳細があります。ここでは、工学部の教育についての今を少しだけ紹介させていただきます。

 工学部は、現在、物質生命化学科、マテリアル工学科、機械システム工学科、社会環境工学科、建築学科、情報電気電子工学科、数理工学科の7学科体制になっています。工学系の学生数は、工学系大学院生を含めると熊本大学全体の約3分の1にもなり、熊本大学の中心的な存在です。

 教育には、3つの特徴が有ります。1つは、国際基準の教育です。各学科それぞれ、JABEE やISOと呼ばれる国際的なレベルの教育プログラムを進めています。すべての学科が国際基準の認定をもつ学部は、本学だけで、日本工学教育協会から学会賞もいただいています。2つ目は「もの作り創造融合工学教育」です。創造性や感性を磨いて物事を企画・デザインできる能力を育てる工学教育です。社会や人を幸せにするのが工学ですから、そのための教育を目指しています。街の人々と地域の将来を一緒に創りだす場として、学外に工学部の研究室(まちなか工房)を、また、学内には拠点工房をもって、ものづくり、人づくりを支援しています。各界の著名な方々の努力の跡をたどる定期的な講演会(工学部プロジェクトX)も好評です。3番目の特徴は、環境とエネルギーに強い学部です。熊本は,環境豊かな所で、太陽電池の世界一の生産地でもあります。工学部には「太陽電池・環境自然エネルギー寄附講座」も設置され、環境に優しいエネルギーについて様々な角度から取り組んでいます。

 工学部は、社会とのつながりを大切にしながらチャレンジ精神であらゆる可能性を追求し、卒業生や在学生が誇れる大学・学部、また、皆様から憧れられる大学・学部へと成長しています。

19:26:05, 01/07/08
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■岡山大学工学部−岡山大学工学部長 野木 茂次氏

野木 茂次氏
自動車、ロボット、携帯電話、エネルギー、薬品など、人間の生活を楽しく豊かで便利にしたり、環境にもやさしく、いのちと健康に役立つものなどを、科学の知識を応用して作り出す方法を学ぶのが工学部です。日本の社会を元気にし、発展させるのは、「ものづくり」を中心にしてこそできるのです。岡山大学工学部では、先端的な研究と共に教育に力を入れています。

 本学部には、機械工学科、物質応用化学科、電気電子工学科、情報工学科、生物機能工学科、システム工学科、通信ネットワーク工学科の7学科があります。教育の面では、課題を自分で見出し探求する型の人材を育成することを目標に掲げ、積極的な教育改革に取り組んできています。3学科では、日本技術者教育認定機構(JABEE)により国際水準の技術者教育が行われているとの認定を受け、高い評価を得ています。

 大学院博士前期(修士)課程では、7学科が対応する3つの専攻に編成され、博士後期(博士)課程では2つの専攻に編成されていて、工学部の教員は全員が大学院に所属しています。岡山大学は、研究論文数で日本の大学の第11位(Thomson Scientific社による1995年〜2005年)にランクされています。工学部の学生は卒業後、60%以上が大学院に進学し、就職も大変好調です。

19:23:37, 01/07/08
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■東京大学先端科学技術研究センター(先端研)所長 宮野 健次郎氏

宮野健次郎氏
センターと名前がついていますが、東大で最も新しい研究所です。研究所には何々を研究するという名称が付くものですが、先端研は国立大学附置研究所の中で唯一そのような名前がついていません。時代が提起する新しい問題はその多くが、既存の学問の枠組みに当てはめることが困難なものです。そのような問題に分野の枠を超えて取り組む、これが先端研の使命です。研究所に分野の名称が付いていないのはこのような理由からです。

 さて、現在先端研で行われている研究は、(1)システム生物医学・ゲノム創薬、(2)ナノエレクトロニクス・量子情報、(3)バリアフリー、(4)環境・エネルギー、などが主なものです。このうち初めの2つは、歴史も実績もあり研究所のホームページでも紹介されているので、説明はそちらに譲ります。バリアフリー研究は、身体的障害者が抱えるバリアを技術的に解消するということを目指して2001年に開始されました。その後、障害者がどのように情報処理をするかという脳機能の問題、脳機能の障害、全ての人が遭遇する加齢による障害など、技術だけでなく認知科学や心理学も巻き込んだ研究に発展しています。環境・エネルギー問題は極めて緊急の課題ですが、これに対しては総合的に取り組む必要があることから工学や理学のみならず、経済、倫理といった広い分野を統合する形で2007年から研究を開始しました。まだ領域や研究対象を広げつつある途中です。

 以上のように、先端研はあらゆる分野の人が同一の問題を解決するために集う場所です。このために、研究所でありながら「先端学際工学専攻」という独自の大学院を持ち、広い視野を持った研究者の育成も目指しています。特に、最初に社会人に大学院の門戸を開いた専攻の一つです。教員の分野分けもありません。既存の大学とは全く違った風景をWeb(http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp)でご覧下さい。

19:21:14, 01/07/08
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■兵庫県立大学長 熊谷 信昭氏

熊谷信昭氏
 兵庫県立大学は、それぞれに輝かしい歴史と伝統をもち、これまで多くの優れた人材を輩出してきた神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の3つの県立大学を母体として平成16年4月に創設された我が国有数の公立総合大学で、今年はいよいよ開学4年目に入り、全学年の学部・大学院学生がそろう完成年次を迎えました。

 本学は、現在、6つの学部と、9つの大学院研究科からなっています。また、それぞれにきわめてユニークな仕組みや特質を持つ4つの附置研究所並びに各種の附属センターや附属研究施設などを併設しています。

 このような規模を持つ本学は、文系・理系を合せた異分野間の融合を重視した教育と研究を行い、独創的・先駆的な研究を推進して「新しい知の創造」に全力を尽くすとともに、それらの最新の研究成果を基礎として、新しい時代の進展に対応し得る確固たる専門能力と幅広 い教養とを備えた人間性豊かな人材の育成に努めています。

 そのために、各学部・大学院と附置研究所や附属センター等は互いに緊密な連携・融合を図り、各キャンパスは最新の情報通信ネットワークによって全学的に連結し、学生が他のキャンパスの希望する講義を受講することができる遠隔授業システムを構築するとともに、学生の自主的な諸活動の支援や、生活、健康、進路相談などに応える体制も整備しています。

 また、本学は、現在、海外10ケ国の15の大学・教育機関・研究所等と学術交流協定を締結しており、学術交流や教員の相互交流をはじめ、交換留学生の派遣・受け入れや単位互換などの事業を積極的に行っています。

 さらに、本学では、産学連携センターや生涯学習交流センター、国際交流センター等を設け、地域活性化のための協力・支援活動をはじめ、海外の諸大学との交流や本学の研究成果を生かした産業界・経済界への貢献、企業人や社会人などへ生涯学習を通じた社会貢献にも力を尽くし、「真に社会に役立つ大学」として、地域の発展と我が国の繁栄に寄与し、ひいては世界・人類の幸せに貢献する大学となることを目指しています。

 特筆すべき最近の動きとしては、平成19年4月、高度な専門的職業能力を有する会計専門職業人を育成するため、西日本の国公立大学としては初めてとなる会計専門職大学院(アカウンティングスクール)を開設しました。

 また、平成19年8月、優れた教育研究を行う大学院を選んで世界的な教育・研究拠点とするために資金を重点的に配分する文部科学省の新しい「グローバルCOEプログラム」の対象校として、本学の大学院生命理学研究科がきわめて厳しい競争の中で選定されました。このプログラムの対象校として選定されたのは全国公私立大学約750校の中からわずか28大学で、そのうち公立大学は本学を含めて3大学、生命科学分野では公立大学からは本学のみとなっています。

 さらに、環境人間学部において、栄養指導や食育など健康づくりを推進できる高度な人材を養成するため、平成21年4月開設を目途として、管理栄養士資格取得を視野に入れた課程を設置する方向で検討しています。また、神戸市に設置される「次世代スーパーコンピュー タ」を活用して、計算科学分野に関する教育と研究の一層の推進を図ることとしています。

 その他、淡路景観園芸学校の専門職大学院化構想や経営専門職大学院マネジメント・イノベーション研究科構想なども、その実現に向けて具体的な検討に入っています。

 今後とも、各分野で世界最高水準の研究を推進するとともに、その成果を基礎として、優れた人材の育成と、社会への貢献にさらに一層力を尽くしていきたいと考えています。

 兵庫県立大学は、これからも常に発展し続ける活力溢れる大学です。大きな夢と高い志をもった社会人や学生の皆さん方を心から歓迎いたします。

19:18:37, 01/07/08